放課後等デイサービスの運動療育とは

放課後等デイサービスではさまざまなプログラムを用意していますが、運動療育もそのひとつ。ここでは、運動療育のメリットや施設の選び方について紹介します。

運動療育とは

放課後等デイサービスの運動療育は、プログラムを通して達成感や社会性を培うために行われています。運動療育の内容は施設によって異なるほか、児童指導員や保育士といった専門資格をもつスタッフが児童一人ひとりに合ったプログラムを作成します。そのため、体を動かすことが苦手な子でも取り組みやすいのが特徴です。

たとえばコーディネーショントレーニングでは、体を自分の思うように動かせることを目標として運動します。運動療育を通して基礎体力を向上させることはもちろん、周囲との関わりによってコミュニケーション能力も培うことができるでしょう。

運動療育の内容

運動療育の内容は施設によって異なりますが、体の動かし方を身につけるためのプログラムになっています。

例としてコーディネーショントレーニングやラダートレーニングなどが挙げられるでしょう。運動前には手本となる映像を見る・スタッフが実践してみるなどを行い、動きを理解したうえで運動を開始します。いきなり実践するわけではないため、運動が苦手な子でも挑戦しやすいのではないでしょうか。

運動療育をおこなうメリットとは

運動療育には、体力や集中力の向上だけではなく、自己肯定感も培うことができます。また、他の子どもと関わることで、コミュニケーションスキルも養えるでしょう。

体力・集中力の向上

運動療育を通し、基礎体力や集中力の向上を期待できます。体を動かすことで体力を身につけられるほか、物事に集中して取り組めるようになるでしょう。

また、リズム運動やバランス運動なども行うことで、リズム感覚やバランス感覚も養えます。「子どもの身体能力を伸ばしたい」「感覚器官を発達させたい」と考えている方は、運動療育への参加を検討してはいかがでしょうか。

運動療育プログラムには発達に遅れのある子でも取り組みやすい内容もあるため、継続して取り組むことで体の使い方を覚えられるでしょう。

成功体験を得られる

些細な運動でも、できるようになることで達成感を味わえます。子どもの「できた!」を積み重ねることで、自信や自己肯定感が育つでしょう。自信や自己肯定感は子どもの成長に欠かせないものですから、運動療育から有益な効果を得られます。

さらに成功体験を積むことで、「もっとやってみたい!」というチャレンジ精神も育めます。子どもに応じたプログラムを組んでくれる施設なら、運動が苦手な子でも無理なく続けられるのではないでしょうか。

コミュニケーションスキルを育てる

運動療育では、他者との協力を必要とする内容もあります。たとえばチームで取り組むゲームや運動、チームでの話し合いが必要となる活動などでは、協調性を育めるでしょう。

また、他の子どもと関わる機会を得られることで、「相手の話を聞いて、考える」「自分の意見を伝える」といったコミュニケーションスキルも育てることができます。

安全に運動できる放課後デイサービスの探し方は?

子どもの成長のために、ぜひ取り組みたい運動療育。安心して通わせるためには、安全性を確保している施設を選ぶことが重要です。また、集中できる環境かどうかもチェックしておきましょう。

施設内の設備をチェック

運動療育プログラムの内容は施設によってさまざまですから、その施設の設備や環境をチェックしておくことが重要です。運動時に危険がないか安全性を確認しておくのはもちろん、運動に集中して取り組める環境かどうかもチェックしておきましょう。

たとえば「屋外の音が気になる」「置いてあるものに気を取られる」「気になる匂いがする」などの環境では、運動に集中できません。とくに小さい子どもは環境からの影響を受けやすいため、事前にチェックしたいポイントです。

運動プログラム内容をチェック

放課後等デイサービスの各施設がどんな運動療育を行っているのか、ホームページやブログなどで確認しておきましょう。

チェックしたいのは、プログラム内容が自分の子どもに合っているかどうか。たとえ評判の良いプログラムでも、子どもに合っていない場合は継続が難しくなってしまいます。「せっかく運動療育を始めたのに、子どもが通うのを嫌がる」という事態を避けるためにも、自分の子どもに適した運動療育を行っている施設を選びましょう。

見学や体験授業を受けてみる

「通ってみたら、施設のスタッフの雰囲気が合わなかった」「運動療育プログラム自体は子どもに合っていると思ったが、周囲の環境になじめない」などで後悔するケースがあります。

そのため、事前に見学や体験授業を受けることをおすすめします。実際に施設の雰囲気を体感すると、自分の子に合っているかどうかを判断しやすくなります。

近年では見学や体験授業を行っている施設が増えていますから、WEB等での情報収集と併せて現場をチェックしておきましょう。

子どもにあったサービスを選ぶことが大事

放課後等デイサービスの運動療育では、基礎体力向上だけではなく達成感や社会性も得ることができます。体を動かすことが苦手な子でも取り組みやすいため、興味のある方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

なお、運動療育プログラムの内容は施設によって異なるため、見学や体験授業でしっかりとチェックしておくのがおすすめ。子どもの「できた!」「もっとやってみたい」という気持ちを引き出すために、その子に合ったサービスを選びましょう。

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