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放課後等デイサービスの集団療育と個別療育はどちらを選ぶべき?

放課後等デイサービスには、集団療育と個別療育があります。施設を利用するにあたり、「どちらを選べば良いのだろう…」と悩んでいる方もいるでしょう。そこで、集団療育と個別療育の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

どちらを選ぶかは子どもによる

集団療育と個別療育のどちらが良い、ということはありません。たとえば集団療育では社会性を培うことができますし、個別療育ならきめ細やかな指導を受けられるでしょう。

ただ、どちらを選ぶべきかは子どもによって異なります。子どもの性格や状況に応じて選ぶことが重要であり、「まずは個別療育から受けて、後に集団療育へ移行する」という方法もあります。

たとえば人と一緒に行動するのが苦手・パニックになってしまうことがあるなどの場合は、個別指導が適しているでしょう。人と一緒に行動できるけれど、コミュニケーションは苦手という場合は、集団療育で社会性を培うと良いでしょう。

集団療育とは

集団療育とは、2人~数人程度がグループとなって活動する療育です。集団行動のルールやコミュニケーション方法を学ぶことができ、社会性を培うことができるでしょう。

集団療育で行う内容は、施設によって得意分野が異なります。たとえばスポーツや合唱、集団で行うゲームなどがあり、いずれも他の子どもと協力しながら活動するのが特徴です。また、小学校高学年以降になると、グループワークやロールプレイングなどを行うこともあるようです。

集団療育のメリット

他の子どもと一緒に活動を行う集団療育では、社会性を培うことができます。そのため、集団生活に溶け込みやすくなるでしょう。また、コミュニケーションスキルも身につき、他者への接し方や言葉の選び方を理解できるようになるのもメリット。他の子どもたちと刺激し合いながら成長できます。

集団療育のデメリット

集団行動が苦手な子が集団療育を受けた場合、強いストレスを感じてしまう可能性があります。もしも今、集団行動に苦手意識がある場合にはまず個別指導を受けた方が良いかもしれません。

また、スタッフが複数の子どもに対応する集団療育では、子ども一人ひとりに目が行き届かない可能性もあります。

個別療育とは

個別療育では、スタッフがマンツーマンで指導してくれます。子どもの発育状態に合ったプログラムを組んでくれるため、無理なく活動できるでしょう。たとえばトレーニングや絵画、ロールプレイングなどを行い、集団生活を送れるようにしていきます。

なお、学習の遅れやつまづきを解消する支援や、就職や進学を目標としたパソコン指導なども個別療育に分類されます。

個別療育のメリット

個別療育はマンツーマン指導を行うため、きめ細やかなサポートを受けられるのが大きなメリット。子どもが成功体験を積みやすい環境です。また、指導してくれるスタッフとの信頼関係を築きやすい点もメリットといえるでしょう。

個別療育のデメリット

個別教育では他の子どもとの関りが乏しくなるため、コミュニケーションスキルの向上や刺激を得る機会が少なくなってしまいます。また、そもそも個別指導を行っている事業所は限られており、希望の施設では個別指導に対応していない…という可能性もあります。

子どものことを理解したうえで集団療育・個別療育を選ぶことが大切

集団療育と個別療育のどちらを選ぶかは、子どもの状況に応じて選ぶことが大切です。たとえば集団行動に強い苦手意識をもっている子なら、無理せず個別療育からスタートしましょう。

「集団行動ができるようになってほしい」「社会性を育てたい」など保護者の願いは尽きませんが、焦りは禁物。今のお子さんの状態に合った療育方法を選んであげましょう。

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