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不登校の子どもは放課後等デイサービスを利用できる?

放課後等デイサービスは、障がいをもつ子どもが不登校の場合でも利用可能です。ただし受け入れ条件によっては利用が難しかったり、利用できる日数が限られているため注意しましょう。ここでは、不登校の場合の放課後等デイサービスの利用について紹介します。

条件を満たせば放課後等デイサービスを利用できる

放課後等デイサービスは不登校児でも利用できます。ただし、条件を満たすことが必要です。

まず、放課後等デイサービスは福祉サービスであり、何らかの障がいをもつ子どもが対象。健常児は放課後等デイサービスを利用できません。また、施設の利用には受給者証が必要であり、各自治体の窓口で発行してもらわなければなりません。

つまり、受給者証をもつ子どもなら、学校をお休みしていても放課後等デイサービスを利用することができます。「学校へ行くのは難しいけれど、放課後等デイサービスなら通える」という子も少なくないようです。

利用を検討する際に確認しておきたいこと

そもそも放課後等デイサービスは、「学校に通う何らかの障害を持つ子どもが、放課後に利用するサービス」という前提でつくられています。不登校児でも施設を利用できるものの、施設によって対応が異なります。そのため、希望のサービスを受けられるかどうかをチェックしておくことが大切です。

受け入れ可能な施設かどうか

放課後等デイサービスを不登校児が利用することは可能ですが、施設によっては受け入れ不可としている場合もあります。施設の受け入れ方針やキャパシティなどによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

たとえば不登校児の受け入れ体制として午前中から対応している施設もありますし、そもそも午後からしか開所していない施設もあります。

午前中から受けれているか

一部の施設に限られますが、不登校児へ向けて午前中から受け入れを行っている施設もあります。一方、「通常なら学校へ通っている時間の受け入れは不可」としている施設もあるため、確認しておきましょう。

放課後の時間帯に通わせたい場合は午後からの受け入れでも問題ありませんが、「学校へ通うはずの時間帯から受け入れてほしい」という場合は、午前中から受け入れている施設を選びましょう。

学校の出席・欠席の扱い

各学校の判断によって異なるものの、不登校児が放課後等デイサービスへ通った場合に「学校の授業へ出席したのと同等の扱いにしてくれる」可能性があります。ただし学校の判断や状況によっては認めてもらえないため注意しましょう。

たとえば利用している放課後等デイサービスが、「利用を授業出席と同等に扱う」という実績をもっている場合、自分のケースでも認めてもらえる可能性が高いでしょう。学校へ相談してみることをおすすめします。

利用する際の流れ

放課後等デイサービスを行う施設を選ぶことはできますが、利用には受給者証が必要です。施設を選んですぐに利用できるわけではないため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

施設選び

まずは利用したい放課後等デイサービスを選びましょう。放課後等デイサービスであればどの施設でも同じということはありません。サービス内容や特色が異なるほか、利用可能時間も異なります。そのため、希望に合う施設を選ぶことからスタートします。

サービス内容や利用可能時間などについては、各施設のホームページに記載されています。とくに不登校児が放課後等デイサービスを利用したい場合は「午前中からの受け入れが可能か」どうかも要チェック。また、自宅から通いやすい範囲を選ぶことも大切です。

なお、施設によっては見学や体験授業を受け付けていることがあります。その施設が子どもに合っているかどうかを見極めるため、ぜひ実際の様子を確認しておきましょう。

受給者証の取得

利用を申し込みたい施設を決定したら、各自治体の窓口で受給者証の申請を行います。障がい児通所支援などで受け付けているでしょう。

受給者証の申請には診断が必要です。心療内科や保健センターなどで施設の利用を勧める診断をしてもらい、申請資料を作成しましょう。申請に必要な資料の詳細は各自治体によって異なるため、事前に確認しておくことがおすすめ。多くの場合、支給申請書やマイナンバーを確認できる書類、診断書や障がい児支援利用計画案などが必要になるようです。

なお、受給者証の発行は、申請が認められた場合1ヵ月程度で発行されます。受給者証がなければ施設を利用できないため、余裕をもって申請しておくことをおすすめします。

施設との契約

各自治体から受給者証が発行されたら、希望の施設と契約を確定します。そのうえで利用日を決定し、はじめて児童が施設へ通えるようになります。

また、利用できる日数については、各自治体の用意した条件等によって異なります。一律に利用可能日数を決めているわけではないため、希望の日数で通えるとは限りません。

実際には、受給者証に記載されている日数と、利用する施設の空き状況などを考慮したうえで支援計画を作成。子どもの状況等に合った支援を受けることになります。

不登校の子どもにとっても選択肢のひとつになる

障がいをもつ子どものなかには、学校へ通うことが難しい子もいます。放課後等デイサービスは障がいのある子どもを対象とした福祉サービスであり、条件を満たしていれば不登校児でも利用できます。子どもに施設が合えば心のよりどころとなる可能性もありますので、ぜひ利用を検討してみましょう。

施設選びでは、利用可能時間やサービスの内容、自宅から通いやすいかどうかなどをチェックしておくことが大切です。見学や体験授業などに参加し、実際の雰囲気を体感しておくと良いでしょう。

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