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発達障害のお子さんへの叱り方は?接し方で反応は変わる!

このページでは、発達障害のお子さんへの叱り方について解説しています。

発達障害の子どもに対する上手な叱り方

発達障害の子どもを叱るときには、CCQというテクニックを使うことが大切です。

CCQとは、以下3つの単語の頭文字を取ったものです。

  • C(Calm)=穏やかな声で
  • C(Close)=子どもに近づいて
  • Q(Quiet)=静かな声で

子どもを叱るときは、つい怒鳴ったり大きな声を出したりしてしまいがち。このような伝え方をすると親に怒鳴られた子どもだけでなく、子どもを怒鳴ってしまった親も辛い気持ちになってしまいます。とくに発達障害の子どもたちは大きな音や人の感情に敏感です。怒鳴られてしまうと親のイライラした気持ちが伝わり、パニックを起こしてしまうこともあるでしょう。

CCQのテクニックを使いながら、以下3つのことを念頭に置いて発達障害の子どもを叱ることが大切です。

叱るときの基準を明確に決めておく

発達障害の子どもを叱るときは、叱る基準を明確に決めておくことが大切です。

子どもの基準でダメなことと、親の基準でダメなことは異なっていて、親の基準で何でも叱ってしまうと子どもにストレスがかかり、パニックを起こしてしまう可能性があるからです。

例えば、他のおもちゃを出したままにしてゲームで遊ばない。予めゲームで遊ぶ時間を決めておいて、その時間をオーバーした場合には叱るなど。親と子の間で約束を取り決めておき、守れなかった場合に叱るようにしましょう。

この他にも、自分や周囲の人を傷つけたり、社会のルールを守れないときなども叱る基準に当てはまります。

叱られている理由をきちんと伝える

子どもを叱る場合は子どものどの行為が悪かったのか、なぜ叱られているのかと理由をきちんと伝えてください。叱られている理由を伝えずに怖い顔をしてヒステリックに声を上げてしまっては、子どもはなぜ叱られているのかを理解できません。

例えば、兄弟を叩いて傷つけてしまうのはいけないこと、お家に帰る時間を守れなかったから注意しているなど、明確な理由を伝えることが大切です。 叱られたことを踏まえて、次にどのように行動するべきなのかを子どが自分で考えられる余裕を与えてあげることも必要です。

口で言っても理解できないときは「見える化」して伝える

発達障害の子どもには耳からの情報を受取るのが得意な子と、目からの情報の方が理解しやすい子がいます。もし口で言っても叱られている理由が理解しにくい場合には、約束事やルールなどを紙に書いて「見える化」するのが有効でしょう。

人の話を聞くのが苦手で何度言っても受け入れられない子どもでも、紙に書かれた言葉を一度見るだけで伝わることもあります。食卓の横に「いただきます」「ごちそうさまでした」と書かれた紙を貼っておくだけでも、子どもはルールを守れるようになるのです。

発達障害の子どもには逆効果となる叱り方

発達障害の子どもたちは他の人と比べて、大きな音や自分の体に触れられることに敏感です。また、不安な気持ちを解消するために、パニックを起こしてしまうという特徴を持っています。

このため、突然怒鳴られたり、急に腕を掴んで叱られたりなど大きな刺激を受けるとパニックを起こしてしまうのです。気持ちの切り替えが苦手な子も多いので、何年も前の記憶が引き金となってフラッシュバックを起こし、新しいことにチャレンジする気持ちを奪ってしまうこともあります。

発達障害の子どもを叱るときは、大きな声で怒鳴らずにCCQのテクニックを上手に取り入れることが大切です。

発達障害の子どもへの叱り方に悩む保護者の方の体験談

叱るときに怒鳴ったことで子どもがパニックに

発達障害の息子がいますが、幼稚園まではのびのびと過ごせていたことで、とくに嫌がることもなく通園できていました。しかし、小学校に上がる前の就学時検診で落ち着きのない息子は所かまわず色んな場所に触れてしまったことで、先生に怒鳴られてしまいました。このことがきっかけでパニックを起こし、「大きな声を出す先生のいる小学校に行きたくない」と息子は落ち込んでしまっています。

子どもを叱るよりも親と子も信頼関係を大切に

ゲームの時間を守れない子どもに対してキツく叱ったことで、子どもが反発するようになりました。このようなきっかけで親子ゲンカが多発していたのですが、心理士の方から「親と子との信頼関係が大切」と聞いたことで、子どもへの接し方を少し変えてみたのです。「時間になったからゲームはおしまいにしようねー。そろそろご飯だから片付けてね」と語りかけるようにすると、時間はかかりますが自分でゲームを片付けてくれるようになりました!

放課後等デイサービスで親と子の信頼関係を結ぶきっかけ作り

発達障害の子どもの叱り方ではCCQのテクニックを使った冷静な対応が有効です。また、子どもには言いつけを守る力があると信じて親子のコミュニケーションを行うことも大切。また家庭だけでなく、放課後等デイサービスを利用して友だちや指導員の方と接する機会を作れば、コミュニケーション能力をよりアップさせることができるでしょう。

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