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放課後等デイサービスはいつまで通わせるとよいのか?

放課後等デイサービスは最大12年間利用することができますが、途中で施設を変えた方が良いケースもあります。ここでは、放課後等デイサービスのやめどき・変えどきについて紹介します。

子供の成長にあわせて施設を変えることも大事

放課後等デイサービスは、6歳~18歳までの障がいをもつ子どもを利用対象としています。そのため、小学校1年生から高校3年生までずっと同じ施設に通い続けることも可能でしょう。

しかし、子どもの成長を考えると、施設を変えた方が良いケースもあります。放課後等デイサービスは施設によって得意とするサービスや療育内容が異なります。利用を開始した当初はサービス内容が子どもに合っていたとしても、成長するにつれて必要なサービスは変わってくるでしょう。

もちろん、同じ施設に通い続けるのが不適切というわけではありません。愛着形成などの観点によっては、同じ施設に通い続けることが子どもにとってプラスとなるケースもあるでしょう。

しかし同じ施設に通い続ける必要性を感じない場合は、子どもの成長に合わせて乗り換えていくことをおすすめします。

放課後等デイサービスをやめる・変えるタイミングとは

「子供の成長に応じて施設をやめたり変える必要があるのは分かったけれど、どんな時だろう」と感じている方は多いのではないでしょうか。そこで、放課後等デイサービスをやめる・変えるタイミングについて紹介します。

通うのを嫌がったとき

「これまで楽しく通えていたのに、最近通うのを嫌がるようになった」という場合は、放課後等デイサービスのやめどき・変えどきかもしれません。

放課後等デイサービスの環境は、スタッフの変更や他の子どもの利用状況によって変化していきます。もしも子どもに合わない利用者がいる場合、「楽しくないから行きたくない」と言い出すかもしれません。施設と相談して状況が改善できれば良いのですが、改善が見込めない場合は施設を乗り換えることを検討しましょう。

施設・事業所に不信感を抱いたとき

「忘れ物をしても連絡してくれない」「子どもがケガをしたのに報告してくれない」「子どもがスタッフを嫌がっている」などの場合、施設の方針や対応に不信感を抱いてしまいますよね。

一過性のものであったり改善が見込めれば良いのですが、不信感を抱いたまま通わせ続けるのはおすすめできません。のちにトラブルとなる可能性もありますので、どうしても不信感を拭えない場合は施設替えをおすすめします。

他の子どもとコミュニケーションがうまく取れないとき

子どもの能力を伸ばすためには、周囲の子どもとレベルが合っていることが大切です。放課後等デイサービスで一緒に過ごす子どもと意思疎通が取れない場合、子どものコミュニケーション能力を向上させることは難しいでしょう。

せっかく施設に通っていても他の子どもとコミュニケーションが取れないと、通うのが苦痛になってしまいます。子どもの能力を最大限に伸ばすためにも、レベルに応じた施設を選ぶことが大切です。

専門的な療育を受けたいとき

放課後等デイサービスにはさまざまな施設がありますが、なかには託児所のような役割になってしまっている施設もあります。もしも子どもに専門的な療育を受けさせたい場合、必要なサービスを提供してくれる施設へ移るのが賢明でしょう。

たとえば「字が読めないほど汚い」「相手の話をきちんと聞けない」「体幹が弱く、すぐに転ぶ」などの悩みがある場合、その悩みを解消してくれそうな施設を探します。理学療法士や作業療法士などが在籍する施設などを選ぶと良いでしょう。

就労を見据えた支援を受けたいとき

子どもが中学生や高校生になると、就労について考えるときです。就労にはコミュニケーションスキルや作業能力が求められますから、「中学生・高校生のうちに必要な能力を高めておきたい」と思いますよね。

たとえば就労移行型の放課後等デイサービスでは、就労に必要なスキルを育成してくれます。マニュアル通りに仕事をこなす・パソコンなどのITスキルを育ててくれる施設も。就労を見据えた支援を受けたいときは、施設を変えることを検討しましょう。

現在の放課後デイサービスを辞める前にしておきたいこと

「今の放課後等デイサービスをやめて、別の施設へ通おう」と考えたとき、すぐに今の施設をやめてはいけません。次に通う予定の施設が子どもの発育や希望に合ったものだとしても、実際に慣れるまでには時間がかかるからです。もしかしたら、新しい施設が合わなかった…というケースも考えられます。

まずは今の施設へ通う頻度を減らし、次に通いたい施設と並行して通うのがおすすめです。新しい環境に徐々に慣れることで、スムーズな移行ができるでしょう。

習い事も選択肢のひとつ

子どもの得意なことや伸ばしたい才能をわかっている場合、習い事をさせてあげるのも選択肢のひとつです。得意なことを伸ばすことで、子どもの自己肯定感を高められます。

習い事先の理解を得られていれば、一般的な習い事で問題ありません。「他の子どもに迷惑をかけないか心配…」という場合には、一人でコツコツできるような習い事がおすすめ。たとえばプログラミングや動画編集、タブレット学習、ロボットなどが挙げられます。また、運動不足解消のために体操や水泳などを習うのも良いでしょう。

子どもの成長に合わせた放課後デイサービスを選ぶ

同じ施設に通い続けることも、状況に応じて施設を変えることも、悪いことではありません。子どもの成長に合った施設に通うことが大切であり、どの施設にどのくらい通うかは子どもによって異なるでしょう。

施設をやめるとなるとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、「専門的な療育を受けたい」「就労につながる支援を受けたい」といったポジティブな理由もあります。子どもや保護者にとって最善の道を模索し、必要な支援を受けることをおすすめします。

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