アスペルガー症候群

このページでは、知能に遅れのない自閉症とも言われているアスペルガー症候群について解説しています。

アスペルガー症候群とは

自閉症スペクトラム障害という概念の中にあり、知的に遅れのない自閉症とも言われています。

言葉や学習もよく理解しており、表情などの見た目の印象も普通のお子さんと変わらないため、まわりから気づかれにくく、診断が遅れるケースもあります。

アスペルガーとは、知的水準の高い自閉症を発見したオーストラリアの小児科医の名前をとって名づけられました。ですから今は正式な診断名ではなく、自閉症の中のひとつの傾向というとらえ方だと認識しておいてください。

知能の水準は問題ないが、自閉症特有の症状がある

アスペルガー症候群のお子さんは、勉強の遅れはありませんが、自閉症特有の症状を持っています。

  • 他の人との社会的な関わり合いが難しいこと。
  • コミュニケーションが苦手であること。
  • 想像力が低く、先の見通しが立てにくいこと。

そういった問題を抱えているのです。

問題点は、しゃべるほど理解していないということ。頭は良く見えるけれども、肝心なことは人に伝えることができない。集団生活の中で問題を起こし、なじめない、という症状があります。

アスペルガー症候群のお子さんに多い症状

  • 一方的に話しはじめ、相手とうまく会話のキャッチボールができない。
  • しゃべることはできても、気持ちを伝えたり質問をしたりするのが苦手。
  • 学校の授業中に、立ち歩いたり、おしゃべりをしたりして集団生活ができない。
  • 座る場面でも寝っ転がったりするなど姿勢が崩れてしまう。
  • 気になるものがあると、まわりが止めても耳に入らない。
  • 日常生活に支障が出るほどのこだわりがある。
  • 同世代のお友達とうまく遊ぶことができない。
  • 話すより手が出てしまう。
  • 予定通りに進まないと苦痛。もしくは予定通りにできない。
  • 新しい環境や人に対して極度に怖がる。
  • 運動の動作がぎこちない。手先が不器用である。
  • 音や光、味などに敏感すぎる。

アスペルガー症候群かどうか気になったら

言葉に遅れがないため、しつけの問題だろうと思われてしまうケースが多いです。少しでも気になったら、医療機関や療育センターなどに症状を相談しましょう。判断が難しい場合でも専門家であれば診断ができます。早期の療育が子どもの成長には大切です。

子どもを伸ばす接し方

積極的過ぎて自分勝手に見えてしまう子。極端に緊張しやすく大人しすぎる子。アスペルガー症候群には、色々なタイプのお子さんがいらっしゃいます。

頭が良いから言葉で叱れば分かるということではなく、もともとの脳の機能障害であることをまわりの大人が把握することが大切です。保護者や学校の先生などが知識を持ち、子どもにとってより良い環境を用意してあげましょう。

放課後等デイサービスでは、アスペルガー症候群のお子さんも通われています。慣れたスタッフに相談するのもひとつの方法です。

学童保育や塾を選ぶポイント

以下で紹介する内容は、正直なところ確認することが難しいです。解決する1つの方法としては、とにかく積極的に質問をすることです。これを念頭に以下3つのポイントを一読ください。

先方が理解をしているか?

お子さんを入れようとしている学童保育や塾がしっかりと、アスペルガー症候群について理解をしているか?が非常に重要なポイントになります。

勉強ができないわけではないため、ここをしっかりと理解し、然るべき対応をしてくれるのか?も合わせて確認しておきたいポイントになります。

受入実績があり問題なく指導をしたか?

過去にアスペルガー症候群のお子さんを受け入れている実績があるのか?もチェックしておきたいポイントの1つです。

全く受入実績がない場合は、やはり対応に疑問が残ります。預ける親としても不安は大きいですし、何よりもお子さんが深く傷ついてしまう可能性も無きにしもあらずです。そして受入実績があったとしても、問題なく指導をすることができるているのか?もチェックしておきましょう。

サポート体制はどうなのか?

何か問題があったとき、適切にサポートをしてくれる体制があるのか?も預ける前にチェックしておきましょう。

程度にもよりますが、「○○のような問題が起きた場合、どのように対応をしてくれますか?」などの先方の方針も知っておくと、より判断がしやすくなるはずです。

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