他の子どもが普通にしているボール遊びがうまくできない…。体育などに参加するとケガをすることが多い…。
このように発達障害児は、姿勢を保つことや運動が苦手な傾向にあります。この記事では、発達障害児はどのような運動が苦手な特性があるのか、それを改善させるための対策についてご紹介します。
発達障害児は運動音痴といわれますが、どのような運動が苦手なのでしょうか。具体例を挙げてみていきましょう。
まず、基本的な動きである粗大運動が苦手です。粗大運動とは、身体全体を使って歩く、走る、ジャンプする、バランスをとるというような動きです。
そのため、乳幼児期であれば、ハイハイがぎこちない、ミルクを飲むのにむせるなどの特徴があります。幼児期になると、塗り絵などを線に沿ってぬれない、スプーンやコップなどがうまく使えない、階段の昇り降りが下手、着替えが遅いなどの兆候が見られます。
また、手と足、目と手など体の複数の部位を同時に動かす協調運動も得意ではありません。キャッチボールでボールを受け取ることを考えてみると、以下の動作を行う必要があるのです。
もう一つは、手や指などを使う動作のうち、細かく精密な動きが求められる運動である「微細運動」です。
箸を使ってご飯を食べる、積み木をする、字を書く、ボタンを留めるといったことがこれにあたります。
発達障害児は、体幹が弱いことから姿勢が悪いのも特徴です。良い姿勢を保つのが苦手で、常にだらっとした姿勢や猫背になりがちです。
注意されるとその時は直しますが、すぐに元に戻ってしまいます。だらっとして見えてしまうのですが、発達障害児からすると以下のようなさまざまな理由があるのです。
歩行時にできるだけ、手を振って歩くということを意識づけると手足が協調して動きやすくなります。お母さんも一緒に手を振って歩いてあげるといいでしょう。その際に、平地でなく階段を使うと姿勢維持にも効果が期待できます。
また、基礎的な粗大運動を発達させるためには、平均台や縄跳び、ブランコといったものがおすすめ。ゲーム感覚で楽しめるようにしてあげましょう。
微細運動は、細やかな動きが求められるため少し根気が必要です。
放課後等デイサービスなどでは、割りばしやトングなどを用いて、ボール、ビー玉などを掴んで別のケースに持ち運ぶというトレーニングが用いられています。最初は大きなものから、また滑りにくいものからはじめていくと、できた!という満足感を感じられるのでおすすめです。
またトングを使って積み木を積んでいくという遊びも、細かな調整が必要なため効果的でしょう。
発達障害児は、運動が苦手を解消させることで、自分でできることが増え、何より遊びを通して友達との和も広がります。
ご自宅での練習も効果的ですが、より楽しみながら運動が苦手を解消させるためには、放課後等デイサービスの利用がおすすめ。遊びやレクリエーションを通じて、楽しみながら体づくりができるでしょう。
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